ソウルメイトとの不思議現象 No.1 ~ツインレイ体験記⑳~

蝶々 ソウルメイト
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さて、ソウルメイトの前田くん のブログを熱心に読む日々が続いている。

彼のブログは、彼自身がツインに執着しているだけあって、ツインに関しての有益な情報が多かった。

そんな折、前田くんが「オフ会」を開催するという告知をした。

ツイン云々はともかく、自分とシンクロが起こる彼自身にも関心を寄せていた私は、当然そのオフ会に速攻で申し込んだ。

オフ会が催される都市へは、新幹線を利用して移動する必要がある。

その移動時間を考慮すると、オフ会の後一泊した方が賢明だと判断した私は、ホテルと新幹線がセットになっているパッケージプランを予約した――。


当日。

水星が逆行していたその日は、「疎遠になっていた人と再会する」という意味合いを持つ空模様だった。

オフ会が開催される都市に到着した私は、新幹線を降り、一旦荷物を預けようとホテルへ直行した。

荷物を無事預けた後、時計を見ると、14時からはじまるオフ会にはまだ1時間以上余裕がある。

そのとき、お昼を食べ損なったことに氣付いたが、緊張のせいで食欲がなく、結局デパートへ向かうことにした。

日本4大都市の1つであるその街のデパートは、私の地元とは比でないほどに華美だった。

しかし、どんなに煌びやかにディスプレイされた商品を眺めても、頭の中はこれからはじまるオフ会の緊張感で満ちていて、まったく購買意欲が湧かなかった・・・。

ビル街
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そろそろ時間だ。

10分前に到着する予定だったが、ウィンドウショッピングに時間を持て余したので、結果、少しはやめの15分前に会場入りすることにした。

スマホで場所を何度も確かめつつ、目的のビル直前まで辿り着いた私は、緊張していたせいか、目的のビルを通り過ぎて隣のビルに入ってしまい、そこで会場を探し回って5分ほどロスした。

一瞬「NOサイン」が頭をもたげたが、時間に余裕を持たせていたので、最終的にはオフ会の開始時間に十分間に合った。

会場に入ると、10人ほどの参加者たちは全員女性で、既に着席しており、到着したのは私が最後だった。

部屋を見回すと、座席はスクール型になっていて、一番前の、しかも、前田くんが待機している真ん前の席のみが、穴を開けたようにぽっかりと空いている。

私は、初対面の人に四方を囲まれることを好まない性格だが、緊張しつつも躊躇なくその席に向かった――。

さあ、オフ会がはじまった。

ブログでもそうだが、ツインとの接触を実体験している前田くんの情報は、不思議体験も含め、興味深いものばかりだった。

私は、前田くんの話に耳を傾けながら、「染矢先生となら、絶対に幸せな生涯を手にするこができる」という確固たる信念を抱くと同時に、はやく再会したいという願いをますます強固にした。

言うまでもないが、染矢先生は既婚者だ――。


1時間ほどで休憩に入った。

それに並行して、参加者の1人の女性が、全員にお土産のお菓子を配りはじめた。

お昼ご飯を食べていなかった私はありがたく頂戴し、その甘いお菓子をいそいそと食べはじめた。

前田くんも同様に、椅子に腰掛け、私の目の前でお菓子を食べながら休憩を取っていた。

そこで、向かい合わせに座っていた私たちは、どちらからともなく世間話をはじめた。

そのとき。

二言くらい会話を交わした後――。

憑依がはじまった。

私に「なにか」が憑依して、前田くんに失言したのだ。

それは、美恵子さんのときと同様、他愛もない揶揄だった。

しかし彼は、一瞬顔をこわばらせただけで、平然と会話を続けた――。


前田くんと一緒に過ごしたときの憑依は、これが最初で最後だ。

当時は、この憑依を、コントロールすることのできない自分の弱点だと認識してた私は、彼がまったく動じずに会話を再開してくれたことに、とても救われた氣持ちになった――。

つづく

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