ソウルメイトとの不思議現象 No.2 ~ツインレイ体験記㉑~

夕日に向かって飛ぶ鳥達 ソウルメイト
スポンサーリンク

休憩時間が終わって、オフ会が再開された。

私はこの会で、忘れることが不可能な場面が3つある。

1つ目は、休憩時間の憑依のこと。

2つ目は、休憩が終わってオフ会が再開された直後、今度は、前田くんと何十秒もの間視線を交わしていたことだ。

彼は話をしながら、私は彼の話に耳を傾けながら、私たちは何十秒もの間ずっと見つめ合っていた。

前田くんと視線を合わせている間、私は全力で目をそむけようと試みるが、不可抗力かのごとく、頑なに彼にロックオンしてしまうのだった・・・。

ちなみに、普段の私は、人と目を合わせるのが非常に苦手だ。

しかし、ツインの「降りてきた記憶」の中に、染矢先生と何十秒もの間、もしくはそれ以上、いつまでも視線を合わせていた場面がいくつか存在する。

だからこそ、前田くんと同じように視線を交わしたことが、私には極めて特別なことのように思えた。

事実、あれは、間違いなく特別なことだったのだと、今もなお認識している。

そして3つ目。

それは、その後に起きた私の感情だ。

いや、体感だ。

いや、その中間だ(すみません、正直なところ、あの感覚をどう表現していいかわかりません…)。

魂がなにかを感知したのか、私と、2メートルほど先に立っている前田くんの魂が、私の眼前で合体し、懐古の情を解き放っているように感じるのだ。

私はその間、オフ会での交流を二の次にして、生まれてはじめて経験するその理解不可能な状態に対し、これは一体なんなのだろうと、ひたすら思考を巡らせていた。


ところで。

私は前田くんを、つい最近まで「霊格が高い人」だと理解していた。

理由は、彼が綴るブログに誠実味を感じたからだ。

・・・いや、違う。

正直に書くと、「私とシンクロが起きる人は、絶対に霊格が高い人であってほしい」という、私の利己的な欲望が入り混じっていたからかもしれない・・・。

しかしこのオフ会で、奇異な体験をしたこと以外に、私は前田くんに思うところがあった。

それは、以前の体験記で綴った 講習会での千葉さん と、完全に同じ「コントラストの弱さ」をしていることだ。

前田くんも千葉さんと同様に、ダークグレーの「もや」に包まれているように見える。

・・・と、今は言語化できるが、千葉さんのときと一様に、「前田くん = 霊格が高い人」というバイアスによって、当時はその「もや」を、私は負のものとして認識できなかった・・・。

なにはともあれ前田くんは、尊敬する千葉さんとまったく同じ色彩を放っている。

そのことに興奮を覚えた私は、前田くんとの縁をますます喜ばしく感じ、彼は、極めて霊格が高い人であるという確信を、さらに深めたのだった――。


オフ会の後の2次会で――。

飲食店
スポンサーリンク

2次会は、オフ会に来ていたほとんどの方が参加していた。

各々の緊張も解けはじめ、ツインについての情報交換が盛んに行われるようになった頃、席を転々と回っていた前田くんが私の隣りに腰を下ろした。

オフ会で奇異な体験をし、前田くんがどうしても初対面だと思えなかった私は、思い切って彼に、

「私たちって前世で会ってるよね?」

と尋ねた。

すると彼から、

「会ってるよ!」

と、至極当然と言わんばかりの返答が返ってきたのだった――。

私が感じている馴染みやすさを、前田くんも同じように感じている。

舞い上がった私は、意氣揚々と、

「〇〇〇(本のタイトル)の千葉先生って知ってる?前田くんと放っているオーラがそっくりだよ!!」

と伝えた。

「前田くんは、あんなに素晴らしい人格者と一緒のオーラを放っているよ」、という意味だった――。


そして私は、以前から彼に尋ねてみたいことがあった。

彼は、ツインと出会って霊的な能力が芽生えたらしく、相手の周波数が可視化できるようになったと、HPに書き記していたのだ。

その周波数は、手を熟視することで測定でき、あわせてそれは、その人の健康状態に比例することが判明しているのだという。

彼は、その「周波数測定」を副業として開始し、ここ最近、HP内に受付フォームを設置した。

私は、その周波数が、視覚的に数字で現れるのか、それとも直感で脳裏に浮かぶのか、その「測定方法」について関心を持っていた。

そこで前田くんに、

「前田くんが見えるようになった周波数ってさ・・・」

と、切り出した。

その途端、彼は露骨にムッとし、さらに私を遮るようにこう言い放った。

「今は見ないよ」――。

・・・つまり私が、自分の周波数を「今ここで無償で測定してほしい」と懇願していると解釈したようだった・・・。

前世でも出会っている可能性がある私たちの論点は、ここで甚だしくずれた――。

旅を終えて自宅に到着した後、緊張の糸が切れたかのようにソファーに座り込んだ。

次いで荷解きをはじめた途端、私は、一番のお氣に入りのアイシャドウを、見事にホテルに置き忘れたことに氣付いた――。

つづく

タイトルとURLをコピーしました