自分に起こる理解困難な事象に、理解がまったく追い付かず、苦悩する日々が続いた――。
ところで、それまでの私は、「スピリチュアル」という世界観を斜に構えて捉えていた。
本の文中に「神様が…」「宇宙が…」というフレーズが出てきた途端に興ざめし、読むのを中断したことさえある。
しかし私は、自分に起きた不可解な現象について思い悩むうちに、その謎を解明する手助けになる可能性が、スピリチュアルの分野にあるのではないかという思いに至った。
さらに、誰かに相談しても軽くあしらわれると思った私は、それ以降、自宅と図書館の「スピリチュアルコーナー」を、幾度となく往復することになっていったのだった――。
そんなある日――。
1人で図書館内を歩いていると、棚にズラリと並んだ背表紙の中の1つ、「ツインソウル」というタイトルが、「強烈に」視界に入ってきた。
それから、たまたま見たHPや、図書館で借りた本の文中で、同じように何度も、「ツインソウル」という言葉が「強烈に」目に映り込むようになる。
その頃には既に、「サイン」というものを理解しはじめていた。
「これは私にとって重要な言葉だ」
そう悟った私は、図書館で最初に視界に入ってきた「ツインソウル」というタイトルの本を借り、一直線に家に帰って一氣に読破した。
この本は、臨死体験した著者が、「あちらの世界で学んできた衝撃的な出来事」を執筆したもので、その中には当然、ツインソウルに関する内容も含まれている。
これを機に、私はツインの情報を、連日ネットでも収集しはじめた。
「ツインソウル・・・」
「唯一無二の存在・・・」
当時、お付き合いしている人がいなかった私は、調べれば調べるほどにその世界観に魅了され、「私もいつか出会ってみたい」という、漠然とした願望を抱くようになった。
そして、自分に起きた怪奇現象よりも、ツインソウルの情報ばかりを探し求めるようになっていったのだった・・・。
こうして、私の「ツインレイ体験記」が幕を開けた――。
つづく
ツインソウルとは、「双子の魂」の意味で、別の人間として同じ魂を分け合った特別な存在のことをいい、出会うと強烈に惹かれ合うとされています。ちなみに2011年当時は、「ツインレイ」という呼称は流布していませんでした。