チャネラーも同じ人間 No.2 ~ツインレイ体験記⑩~

濡れた黄色い花 霊能者の正体
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チャネリングセッション の後にキキさんが話してくれたのは、某大国の王室が宇宙人に支配されているということ、著名なチャネラー同士が霊能力を駆使して殺し合いをしたこと等々、どれも私の不安を煽るものばかりだった。

それまで、スピリチュアルとは無関係の人生を送ってきた私は、それらの話の初歩的なことについて、具体的な質問をいくつか投げ掛けてみた。

だがキキさん・・・。

ほんの数分前に自分が口走ったこととまったく異なる内容を、素知らぬ顔で平氣で口にするのだ。

それは、その場しのぎで私の質問を交わしているだけのような、乱暴な言い方をすると、「えせチャネラー」かと疑ってしまうような、そんな、私を疑心暗鬼に陥れる受け答えの仕方だった。

しかしまあ、完璧な人間など存在しないし、私こそたくさんの矛盾を抱えて生きている訳だし、そうやって最初はスルーしていたのだが・・・。

それが3度目くらいになるとさすがに看過できなくなり、事例を挙げて「言ってることが数分前とまったく違う」とズバリ指摘した。

水のしぶき
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染矢先生に近づくためのセッションが、期待していたこととは裏腹に、既に知っている抽象的な攻略法を告げられただけだった。

その上、もともと「チャネリング」というものに懐疑的だった私は、「お金を騙し取られるだけかも…」という一種の不安があった。

だからこそ、「その不安が的中した」という確信が増長して、「ズバリ」というキツイ言い方になってしまったのだ。


2人の間に重い空氣が流れた――。

次いでキキさんは、黙り込んでしまった・・・。

つづく

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