2012年――。
ツインソウルについてネットで調べていたときのこと。
ツインとの現在進行中の交流を、ブログに詳細に綴っている人がいた。
彼は、40代前半(当時)の既婚男性、名前を「前田くん(仮名)」というが、最近ツインと出会って好きになってしまったらしく、奥さんとツインとの間で苦悩している様子だった。
そんな前田くんのブログを訪れるようになって、2~3度目のとき――。
コンテンツを読み終え、ネットサーフィンをすべく前田くんのブログから離れようとしたそのとき、何度ブラウザバックしようとしてもPCが機能せず、その度に、今読み終わった前田くんのページがリロードされる現象が起きた。
最初はそれを、私のPCの不具合だと思っていた。
しかし、その頃既に、「サイン」というものを理解していた私は、彼のブログをブックマークするよう促されているような感覚になり、半信半疑ながらもそれに従うことにした。
以降、頻繁に彼のブログを訪れることになる訳だが――。
驚くことに前田くんは、まるで私と口裏合わせをしたかのように、私に起きている事象を、彼がそのまま書き記すことがあった。
私が興味を持ったことに彼も興味を持ち、ブログに書く。
私が添加物で皮膚炎を起こすようになったら、前田くんも同じような症状が現れ、ブログに書く。
私はそれを読みながら、幾度となく起きるシンクロニシティに驚きを感じつつ、「彼はきっと、私と縁の深い人なんだろう」という確信を、少しずつ強固にしていった。
彼こそが、私が後に、ネット上に流布しているツインの概念は間違っていると悟り、そして、「このHPをスタートさせる起爆剤」を提供してくれた人になる――。
※現在流布している概念は次の通り。
- ツインと出会う人は、霊格(魂のレベル)の高い、選ばれし人のみ
- ツインとの縁が進展する人は、魂を浄化し終えて向上した人
- ツインとの結婚は、幸福や安定が確約されている
このような概念によって、霊能者にツインカップルと診断された方たちは、選民思想を深め、周りから憧憬や羨望の的となっている。
つづく