私は、以前の体験記で、兄夫婦がツインソウルカップルだと述べた。
それに続いて今回は、「私の両親もツインソウルカップルである」というテーマについて触れさせていただこうと思う。
皮肉ではなく、ツインとの出会いを「千載一会」だと説くツイン至上主義者の方たちからすると、それは非常に冷笑的な内容だと考えられる。
結論から先に述べるが、これまでも、今現在も、この地球上ではツイン夫婦の方が圧倒的に多い。
理由は、今現在の地球では、結婚には試練が付き物だからだ。
結婚とはずばり、夫婦で共に試練を乗り越え、互いの魂を成長させるための制度だからだ。
さらに言えば、 魂を成長させることこそが、私たちが生まれてきた理由だからだ。
私は、幼い頃から、両親の恋愛時代の話を何度も聞かされて育った。
両親は、交際自体は親公認だったものの、同棲することを、母の両親、つまり私の祖父母から、まだ若いという理由で反対され、そこで駆け落ちをし、結果的に兄を授かって結婚した。
その同棲中の話に、「顔が似ている」という理由で、よく兄妹に間違われたという話がある。
確かに両親は、娘の私から見ても非常によく似ている。
有名なツインの特徴の一つに、「顔が似ている」というものがあるが、私がツインの真相について熟慮していた頃、そんな両親をツインカップルかもしれないと疑ったことがあった(とはいえ、顔が似ていないカップルも多いが)。
しかし、その頃信じていたツインの概念は、シンデレラストーリーを模倣したような趣旨だったので、私は両親を、「ツインカップルではない」と結論付けた。
両親の結婚生活は、結婚当初から今に至るまで、とにかく試練が大変多い。
父の事業が経営不振に陥ったこともあれば、母の姉妹との確執が勃発したりと、数十年という間に、数えきれないほどの試練を、夫婦共々懸命に乗り越えてきている。
そうして、後の不思議体験 で、「試練が多いからこそツインだ」という、反転した結論に至る訳だが――。
今のこの地球上で、悩みのない家族は存在しないし、シンデレラストーリーのような結婚生活などありえない。
にもかかわらず、生きることを恐れていた当時の私は、そのような現実から目を背け、輝きに満ちたツイン伝説にあやかろうとし、結果的に、これまで綴ってきた不可解な局面 に次々に遭遇したのだった――。
ここで1つだけ、ツインとの結婚について重要なことを付け加えさせていただきます。
私は、ツインとの結婚が不幸だと言っている訳ではありません。
あくまで、ツインとの結婚が、まるでシンデレラストーリーのように語られていることに、警鐘を鳴らしたいだけです。
つづく