前田くん のHPで、久しぶりにオフ会が開催されることが告知された。
前田くんと初対面の日に起きた3つのこと。
- 私になにかが憑依して彼に失言したこと
- 何十秒もの間、2人で一瞬たりとも目を離さず見つめ合っていたこと
- お互いの魂が合体して懐古の情を放っているように感じたこと
今でも不思議だが、2番目の「目を離さず見つめ合っていたこと」は、染矢先生との間に起きたことと酷似している。
しかし、前田くんとの間には魂が繋がっている感覚を一切感じない。
説明が難しいのだが、「私の身体の延長線上に、前田くんの身体が実在する」という感覚が皆無なのだ。
ゆえに当時から、彼はツインではなく、極めて縁の深いソウルメイトだろうと、私は信じて疑わなかった。
そして1番目の憑依――。
この、「なにかが私に憑依して失言する現象」は、相手のみならず私自身も痛手を負うものだ。
今だったらそれを、相手と交流することへの「NOサイン」だと、容易に判断できるだろう。
しかし、その原因が相手ではなく、自分のエンパス体質だと理解した私は、とにかく迷惑を掛けぬようにと、相手に配慮することをばかりを念頭に置いた。
つまり、「自分の感情に忠実に行動する」ということの主旨を、まったくつかめていなかったのだ――。
さて、久しぶりにオフ会が開催される。
私はそのオフ会に即座に申し込み、前回同様、ホテルと新幹線も同時に予約した。
オフ会当日――。
久しぶりに会う前田くんは・・・、やはりダークグレーの「もや」に包まれていた(私は霊能力はないが、コントラストの強弱を視覚的に感じるときがある)。
前田くんと初対面の日、彼のもやは、 千葉氏のそれと完全に同一のものだと認識できた。
その後、その千葉氏が、講習会でマインドコントロールを働いていることを察知し、「尊敬する人物」から「軽蔑する人物」へと化けた。
そしてこの日、私が視覚している前田くんのもやも、当然その千葉氏と同一のものだった、にもかかわらず、この日に限って私は、それを思い出すことができないのだった・・・。
つまり、この日に限ってなぜか、千葉氏の存在が私の記憶から完璧に消えていたのだ――。
なにはともあれ、久しぶりのオフ会がはじまった。
参加者は約15人で、前回と同じメンバーもいれば、初対面の方もいる。
その、初対面の方の中に、鑑定で「ツインレイ」と診断された、男女のカップルが来ていた――。
つづく