二十数年ぶりに染矢先生と再会したとき、確かに心が「近づきたくない‼」とストップを掛け、恋愛感情が完全に引いた。
ところが、染矢先生と離れていると、やはり私は、どうしようもなく彼に執着してしまうのだった・・・。
この、相反する自分の心情が、当時は非常に不可解に思えた。
これは、私の「魂は」ツインレイを求める一方で、私の「心(感情)は」それにストップを掛けている、という状態になります。
その頃、私は、相も変わらず 前田くん のHPをチェックする日々を送っていた。
そんな折、彼が、実に興味深い記事を投稿した。
それは、それまで、同じ魂を2つに分け合った相手しか存在しないと理解していた「ツインソウル」に、階層があると記載されてあるのだ。
その階層は、ピラミッド型の構造になっていて、詳細は以下の通りだった(階層の呼称や人数については諸説あります)。
- ピラミッド型の最上層に位置するのが、世界にたった1人しかいない「ツインレイ」で、同じ魂を2つに分け合った相手
- その下の層に位置するのが、世界に3人いる「ツインフレーム」で、同じ魂を4つに分け合った相手
- その下が、世界に7人いる「ツインソウル」で、同じ魂を8つに分け合った相手
前田くんは、霊能者によるツイン鑑定を受けたようで、彼が巡り会った相手は「ツインレイ」に値するのだという。
加えて、その鑑定の結果、前田くんの奥さんが「ツインソウル」であることも判明したらしく、霊能者が、「1つの人生で数人のツインと出会う人は珍しい」と感嘆した様子が、彼のHPに綴られていた(現在流布しているツインの概念では、ツインとはめったに出会えないとなってる)。
「じゃあ、染矢先生はどのツインに値するんだろう・・・」
私が、前田くんのHPの「ツインレイ体験」に共感したのは、私の「降りてきた記憶」と酷似しているものが、複数存在したからだった。
例えば前田くんは、ツインレイとの間に パーソナルスペース が存在しないと綴っていた。
私は、高校3年生だった当時、染矢先生の右横に立っている間、私の体の左半分が、まるで磁石のように彼に吸い寄せられるような感覚を覚えていた。
それから前田くんは、ツインレイと何分もの間、視線を合わせることが可能だと綴っていた。
私は、染矢先生と向き合って会話を交わしたとき、毎回必ず延々と視線を合わせ続けていた――。
染矢先生は、きっとツインレイだ。
それは、今でもそう確信している――。
この頃――。
それまで、長きにわたって調べてきた、自分に起きる不可解な現象の原因を、私はいくつか特定することができた。
まず1つ目の、「なにかが憑依する現象」は、相手に起因するのではなく、私自身の「エンパス体質」が原因だった。
今現在に至っては、相手の感情が流れ込んできたことや、講習会の会場の意識と繋がった現象もまた、このエンパスによるものだったと理解している。
さらに私は、2008年の終わりくらいから、原因不明の体調不良に見舞われたのだが、今振り返ると、これも同様に、このエンパスが原因だったと考えられる。
当時は、体が重くてめまいがし、自己診断で「自律神経失調症」だと推測していたのが、挙句の果てには生理まで止まってしまい、最終的には更年期障害を併発したような容態になった。
しかしそれが、2010年に入ってなぜか自然と回復し、次いで今度は、私自身に怪奇現象が起きるようになった。
この一連の流れは、一貫して私のエンパス体質が要因であった可能性が高いが、では、体調不良と怪奇現象の境目に、一体なにが起きたかまでは解明できていない――。
そして2つ目の、「強烈な倦怠感に苛まれる現象」だが、これは、エナジーバンパイアによるものだと判明した・・・。
結果、これら「エンパス体質」と「エナジーバンパイア」の対処法は、「他人軸ではなく、自分軸を確立すること」で症状を抑えることができると習得できたのだ。
これはすなわち、「周囲の評価を氣にせず、自分の感情に忠実に行動する」という解決方法だった――。
しかしこの時点で、理屈ではそう理解していても、実際に私の言動が伴うことはなかった――。
つづく